弱さを認める

苦しみのない人生はない 幸せはすぐ隣にある 小澤竹俊

順調であった人生という道が、ある日突然、険しい坂道になったり、晴れていたはずが急に土砂降りになったりします。
今まで自分が果たしてきた役割を担えないとき、自分を好きになれないと落ち込む人がいます。

親として家族を養い、子どもたちの健康を守りたいと思います。
子として、年老いていく親が穏やかに過ごして欲しいと希望します。
仕事を通して、誰かの力になりたい、たとえ困難な中にあっても、それぞれの役割を見出し、必死に生きていこうと心がけます。
しかし、自分が希望するような役割を果たせず、力になれない現実に遭遇すると事態は変わります。
力になれない自分が嫌いになり、自暴自棄に陥り、とても自分が好きになれなくなります。

そこで学んだのは、自分の弱さを認めることでした。
自分という一人の人間としてできることには、限りがあるます。
不思議ですが、自分の弱さを認めると、新たに見えてくるものがあります。
それは、力になれない自分であっても、自分の存在を認めてくれる確かな支えがあることに気づくのです。