平凡な生活が幸せなのです

苦しみのない人生はない 幸せはすぐ隣にある 小澤竹俊

普段の何気ない当たり前の生活が、一変することがあります。
コロナの騒動もその1つです。
外出が自粛となり、人・物・お金の動きが停滞しました。
今まで当たり前だった街中の人の気配が消えてしまいました。

いろいろな自由が奪われて気づくことがあります。
何気ないことが、実は幸せだったということです。

幸福の楽園というエピソードです。
人間の目で見える、この世で一番太った幸福たちとして、金持ちの幸福、物を所有する幸福、満足した見栄っ張りの幸福、のどが渇いていなくても飲む幸福、お腹がすいていなくても食べる幸福、何も分からない幸福が登場します。
そして、毎日のように宴を開いて、楽しみ、飲み食いをしています。
ところが、2人が魔法のダイヤモンドを回すと、大饗宴のテーブルはあとかたもなく消えてしまいます。
すると、太った幸福たちの衣装や壁飾りは、すべて剥がれ落ちます。
自分たちは実際には、醜く、なさけない姿であることに気づきます。
身を隠すために逃げようとしますが、光り輝く庭園には、もはや隠れる木陰はありませんでした。
そして、不幸たちが住む洞窟の幕をくぐろうとします。
同じ場所にいるのに、依然と違ったように見えるのは、物事のほんとうの姿が見えているからですよと、指南役は2人に伝えます。

2人は自分たちのみすぼらしい部屋で夢から目覚めます。
すると2人が飼っていた鳩が、実は青い鳥であり、何気ない生活1つ1つが幸せであることに気づいていきました。