常識を疑ってみると

頑張るという言葉があります。
「頑張るぞ!」と言うと体に力が入ります。
でも体に力が入ると、実力は発揮できないんです。

「君は若いから、分からないと思うけど・・」という上司や先輩がいます。
「君は今は不完全だけど、やがて経験を経て完全に近づくよ・・」という考え方です。
それでは、その上司や先輩は完全に近いのでしょうか?
いろいろな経験をして、努力すれば完全に近づくのでしょうか。
それどころか齢を重ねてくると、「あの人、最近ボケてきたんじゃないか?」なんて言われたりしないとも限りません。
だとしたら「いくつになったら完全に近づくのですか?」ということです。
大局的に見たら、その時その時で、誰もが完全なのではないでしょうか。

経験を積んで、人生がだんだん完成に近づいていくという見方もありますが、一方子供のような「無邪気さ」は、無上(最上)のものと考える価値観もいいなと思います。

「頑張ればいつか報われるよ・・」という考え方もありますが、いくら頑張っても受験に失敗したり、失恋したり、職を失うことはよくあることです。
そんな辛いときに、「えっ、何が問題なの?・・」と、あっけらかんとしている人が一番強い人です。
問題が起きても、気にならないという人です。