子宮頸がんワクチン

近藤先生、「がんは放置」で本当にいいんですか? 近藤誠

近年がん予防として注目されているのが「子宮頸がんワクチン」の摂取です。
子宮頸がんワクチンとは、正確に言えばヒト・パピローマ・ウイルス予防ワクチンです。
つまり、子宮頸がんワクチンと呼ばれているものは、ヒト・パピローマ・ウイルスに感染することを予防するためのワクチンであり、がんを予防するものではありません。

ヒト・パピローマ・ウイルスは、性行為によって感染します。
そして、子宮の入口である子宮頚部に、がんにそっくりの病変を作ります。
顔つきががんにそっくりなのでがんと診断されますが、これはがんではなく慢性変化、要するにおできです。
したがって、本物のがんのように転移しませんし、いつの間にか消えてしまうことがほとんどです。

この子宮頸がんもどきが性行為によって感染することから、性行為を行う前ということで、小中学生の女子にワクチン接種が勧められています。
ワクチンでがんが予防できると言われれば、保護者がこれを受けさせようとするのは当然です。
しかし、予防接種を受けた子どもの中には、あまりの痛さに失神したり、頭痛がしたり、熱が出たりするケースが続出。
さらに歩けなくなったり、運動機能が低下したりといった重い副作用が、長期間にわたって続くケースも出ています。
とても危険なワクチンなのです。、

このワクチンで予防できるのは、子宮頚部のおできのみ。
転移する本物の子宮頸がんを、このワクチンでは予防できないのです。