今日が人生最後の日だと思って生きなさい 小澤竹俊
大人は子どもに死を伝えることをためらいがちですが、大切な人を失った悲しみや苦しみは強く残されていきます。
このような苦しみに対し、周りの大人はどうすればいいのでしょうか。
私はご家族を亡くしたお子さんとも、きちんと話し合いたいと思います。
悲しみや苦しみをごまかすのではなく、涙を流してもよいのだと伝えたいのです。
闘病中の親を抱えた子どもが適切な説明を受けていないと「もっと良い子だったら」と自分を責めたり、1人で苦しみに耐えたりすることがあります。
家族を亡くしたお子さんが、人生を少しでも穏やかに生きていくためには、きちんと苦しみと向き合えるよう、事実を伝えることです。
その上で、残された家族や医療者、学校などが協力して、彼らを支えていくことが不可欠だと私は思います。