否定的な思いを消し去るには

自分を「ありがたい存在」と認めることは、尊大になることではありません。
尊大になる! すなわち威張って偉そうにするということは、他人の欠点を見つけることに時間を費やし、自分が優れていると錯覚することです。
一方自分を「ありがたい存在」と認めることは、他人とは無関係に純粋に自分の才能を認め感謝することです。
そのためには、自分の内面に現れる「否定的な思い込みを消し去る」ことが大切です。

例えば「リストラ」されたとします。
否定的な思い込みは、私には「才能がない!」と考えてしまうことです。
でも肯定的に考えると、「会社はこのところ資金繰りが厳しかった。規模を縮小する必要があり、私のポストは消滅せざるをえなかったのだ」と、リストラの原因を冷静に見極めることによって、気持ちを切り替えることができます。
気持ちが切り替われば次のステップに向けて、動き出すエネルギーが生まれてきます。

恋人に振られた場合はどうでしょう。
否定的に考えると、「誰も自分を愛してくれない。私は嫌われ者なのだ!」となります。
でもちょっと肯定的に考えると、「うまくいく場合もあれば、合わない人もいる。お互い楽しい時間を過ごせてよかった。でも、このままずっとカップルでいるにはお互いに不十分だったのだ」となります。
さらに「私はこれから自分に合う人に会うために、今回は別れざるを得なかった!」と考えることができれば、意気軒昂になれそうです。