近藤先生、「がんは放置」で本当にいいんですか? 近藤誠
患者さんは「こんなことを聞いたら怒られるかな」とか、「こんなくだらない質問をしたら恥ずかしい」と思うことがあるようです。
でも、くだらない質問というのはないんです。
その人が知りたいと思っていることは全部、その人にとって意味のある質問なのです。
それから、話を聞きながらメモを取るのもいいことです。
気持ちが動転していたりすると、あとで思い出そうとしても、何を言われたか全く覚えていないことがあります。
自分で考えて判断するには、医者が言ったことを検討しなければなりませんから、メモは必要です。
僕はがん保険はもちろん、普通の生命保険にも入っていませんし、検診や人間ドックも受けていません。
家には血圧計も体重計もないから計っていませんし、歯の痛み止め以外の薬を飲んだこともありません。
がんにならないようにと、気をつけていることもありません。
こんな調子ですから、これからも検診は受けないし、医者にも当分行かなくて済むと思います。
もちろん、がんになっても、がんを治すための治療はしません。
放置して様子を見ます。