免疫力が高いとは?

近藤先生、「がんは放置」で本当にいいんですか? 近藤誠

そもそも免疫力の高いとは、どういう状態を指すのかという問題もあります。
体内には免疫細胞が多ければ免疫力が高く、病気になりにくいのでしょうか?
そんな気もしますが、実は違います。
免疫細胞は、体内に細菌などの外敵が入ってくると、自動的に数を増やして攻撃を仕掛けます。
つまり、免疫細胞が通常より多いのは、体内に外敵が侵入して炎症を起こしているからであり、決して良いことではないのです。

そして、慢性的な炎症があると、そこにがんができやすいことが分かっています。
慢性肝炎があると肝臓がんの発生率がぐんと上がりますし、潰瘍性大腸炎も、長期間にわたると大腸がんが発生しやすくなります。
さらに、血液中の免疫細胞の多い人は、がんによる死亡率が高いという調査結果もあります。