何をしたらよいかわからない・・

お金の賢い減らし方 大江英樹

最初から給料の1割とか2割を天引きで貯蓄しなさいというのは、資産形成の第一歩ですが、反対に給料の1割か2割を自分の趣味のために使う人もいます。
その極意は、「人間は好きなことをやるために生きている」そして「人生の目標は自己満足」であるということです。
ひたすらお金を貯めて増やすことばかりに一生を費やすのではなく、お金を減らすことで手に入れることのできるものの大切さを、少しだけ考えてみるのも意味があることなのかもしれません。

50代の社員向けのセミナーでいつも言うのは「60歳になって定年になったなら、そこからは仕事でも趣味でも何でもいいから自分の好きなことをやりましょう」ということです。
すると、多くの参加者から「好きなことをやりたいけど、お金がないからできない」そして「好きなことと言っても、何をしたらよいかわからない」という2つのセリフを言われます。