何のために勉強するのか

「手紙屋」 喜多川泰

人間は人のためにこそ、より強い意思を持って行動できるようにできています。
これが人間の素晴らしい所だと私は思います。

「頑張って勉強しなさいよ。できなくて困るのはあなたなんだから・・・」
そう言われて「困るのが私なんだから、ほっとしてよ!」なんて思ってしまった経験はありませんか?
でも、困るのがあなた以外の人だったら、きっと、そっちの方が力を発揮できると思うんです。

人間は1人で生きていくことはできません。
そして、これからのあなたも、いろいろな人と繋がって生きていくのです。
あなたが今後、幸せな人生を送っていくとしたら、自分の存在する理由をたくさん作って、多くの人と関わりながら生きているはずです。
そして、あなたと関わって生きる人たちは、あなたが勉強という道具を使って自分を磨き続けたからこそ、その恩恵を手に入れることができるわけです。
つまり、あなたが勉強しなければ困るのは、あなたではなく、将来あなたと共に生きる人なんです。