人生を楽しむ 小林正観
もし、飢餓の状態にある国の子どもたちが、目の前に食べ物があったときに、「これは添加剤が入っているから食べてはいけない」とか「健康に留意しなくてはいけない」と言って食べないでしょうか?
食べられるものがあれば、ありがたく感謝して食べるだろうと思います。
「私の体の一部になってくださってありがとう・・!」と言いながら食べると、体は元気になるようです。
「本当の自分が見つからないのです」と言う人に会うことがあります。
でも、そうやって気に入らない自分というのを認識しているのが本当の自分です。
本当の自分探しをしている人は、今の自分を否定しています。
どこかに、もっとすごい自分がいるわけではありません。
「本来私は、こんなところで、つまらないサラリーマンを、つまらない主婦をしている立場ではない。もっとすごい役割や使命があるはずだ」と思って、仕事や家事を手を抜いて嫌々やっているとします。
自分はもっとすごい役割をもっているということを探すのを、自分探しだと思っているのです。
もし神さまがいて、その様子を見ていたら「サラリーマンとして主婦として、やるべきことをやっていないならば、大事な仕事を与えてもやらないのではないか?」と思うことでしょう。
今やるべきことが目の前に存在しているなら、それを手を抜かずに感謝してやることで初めて、ちゃんとした次の仕事や役割が与えられるのだと思います。