真剣に「死」をイメージすると、私たちにとって最も大切なのは「人との繋がり」であることが分かります。
人との繋がりを確信できると、脳にプラス感情が生まれ、不安や恐れを克服しようとします。
脳のプラス感情は「プラスイメージ」「プラス思考」を生み出し、どんな困難でも乗り越えていける勇気を与えてくれます。
子供は、それまで握り締めていた母親のスカートから手を放し、自立していく勇気やチャレンジ精神を持てるのも、そこに母親との繋がりを感じているからです。
プロボクシングのような格闘技になると、リングサイドに妻や子供を座らせる選手が多いのは、家族との絆を求めることによって、死の危険もある試合に臨むことが可能になるからです。
生きることはとても辛く、怖いことも多いです。
倒産・病気・生活苦・愛する人との別れなど、これらを原因に自殺する人までいるということは、生きるということは「死」そのものよりも怖いものなのかもしれません。
そこで思い出して欲しいのが「死」を真剣に意識し、イメージすると、本当の勇気が沸いてくるということです。
勇気が沸いてくると、自分の生き方に信念を持つことができます。
さらに、「どうせ、いつかは死んでしまうのだから、小さいことに拘ることはやめよう」という変な開き直りができるので、気持ちがすごく楽になれるのです。