歳を取ってくると、どういうわけか「世のため」「人のため」という言葉を使うようになります。
若いときは、自分が成功することしか頭になかったのに、これからは「人に喜んでもらいたい・・」など、ちょっと恥ずかしい聖人君子のようなことを平気で考えるようになります。
それは、「自分を喜ばせたい欲求」がある程度満たされると、「人を喜ばせて幸せを感じたくなる」からです。
また「自分を喜ばせる幸せ」より「人に喜んでもらった幸せ」の方が、数倍も気持ちがいいことを経験上知っているからです。
自分だけのことを考えて生きていくと、人との繋がりが希薄になり自信が無くなっていきます。
社会的に成功している方が不安に襲われやすいのは、人との繋がりを見失い、努力すればするほど「これでいいのだろうか?」という疑問がわいてくるからです。
反対に人に喜んでもらいたくてする努力は、努力するほど「これでいいんだ、もっと喜んでもらいたい!」という高揚感がわいてきます。
より大きな自信と勇気が、さらに人との深い繋がりに発展していきます。
よい反応が、雪だるまのように膨らんでいくようです。