下座に生きる 神渡良平
高校や大学で競争に敗れたり、社会に出てからの挫折経験から、私たちはとても自分には能力がないと諦め、もはや人生に多くを期待しなくなっていることがあります。
しかし、学歴や企業の大小、ポストの高低で人生が決まってしまうほど、人間も人生も単純ではありません。
自分のレベルが高まっていくと、天の導きに呼応できるようになり、自分の思惑を超えたところで用いられるようになっていきます。
縁は縁を結び、出会いは出会いを結び、発展していくものです。
では、天に用いられるようになるためにはどうしたらよいでしょうか。
それは”一業”に徹することで自分の持ち味が発揮されてくるように思います。
「自分はこれで世に出よう。誰にも負けない世界をこれでつくろう」と心に決め、それに没頭することです。
寝ても覚めてもただそのことに一心不乱になる、そうするとアンテナが立ち、類は友を呼ぶように、同じ波長の人たちに出会わされ道が開けてきます。
問題はそうなるまで忍耐し、徹しきれるかどうかです。