恐山
締め切りとか納期、試合、試験などが近づくと、急に仕事や練習、勉強に真剣に取り組みだします。
前からちゃんと準備をしておけば、もっと楽だろうなと思いますが何故かそうならないことが多いのが人間です。
タイムリミットが迫ってくると、それまで曖昧だったものが明確になってきます。
それにつれ、自分は今何をすべきかが分かってきます。
それで、切羽詰ってくると行動に移せるのです。
究極のタイムリミットが「死」です。
ガンを心配する人は多いですが、「死」について心配する人は少ないようです。
もっとも死亡率100%ですから、いまさら心配しても仕方がないし、ほとんどの人は自分もいつか死ぬという事実をなるべく考えないようにして「人生楽しまなくては」と思い、この事実から逃避しようとします。
でも「死の瞬間をイメージする」ことで脳には大きな変化が起こるといわれています。
自分にとって、何が一番大切であるかが見えてくるのだそうです。
人生の終わりをイメージすることで、自分が本当は何をやりたいと望んでいるのかが明らかになるのでしたら、たまには「死をイメージする」ことは大切なことかもしれません。