近藤先生、「がんは放置」で本当にいいんですか 近藤誠
がんの痛みは、不必要な手術のせいで起こることが圧倒的に多いんです。
「でも、手術の傷がふさがれば、痛みも消えるんじゃないの?」と思うかもしれませんね。
ところが、そうではありません。
手術の時に、神経を傷つけたり切断してしまうため、傷口がふさがっても痛みがしつこく残るのです。
胸を大きく切り開く食道がんや肺がんの手術では、神経の傷つき方はとても大きい。
そのため、手術後の痛みもとても大きいのです。
しかも、この傷には鎮痛剤が中々効きません。
手術を受けなければ、当然、こんな痛みはありません。
でも、がん治療ワールドでは、患者さんは手術を受けるのが当たり前。
だから、がんは痛いと言われるのです。
手術で本物のガンが治るなら、たとえ痛くても、我慢するだけの甲斐があります。
でも、本物のガンは手術しても治りません。
抗がん剤の副作用でそれこそ七転八倒の苦しみを味わったり、臓器がボロボロになったりしますが、それでも本物のガンは治りません。
しかも、がんもどきだったら、治療の必要はないのに、手術や抗がん剤で体がボロボロになるだけです。