ホスピス医の著書から
年老いた親が病気になり、余命いくばくもないと知ったら、おそらく必死に介護するでしょう。
しかし、それが10年も20年も続いたらどうでしょうか。
最初の頃のように、必死で介護ができるでしょうか。
やらずに後悔して、この世を去るのが一番つらいことです。
死を目前にしたとき、本当にしたいこと、やらなければいけないことが見えてきます。
一方で健康なときには、人は抱えているものを手放すこと、他人にゆだねることができません。
ところが、人生の終わりが近づくと
「自分の力でできないことは手放そう」
「他人にゆだねてもいいんだ」
と思うようになります。
そこで人はようやく、自分を縛っていたこだわりから解放され、本当の幸せに気づくことができるのです。