お金より時間を優先させる

お金の賢い減らし方 大江英樹

ではなぜ、機会費用という考え方が必要なのでしょう。
それは、時間が有限だからです。
18歳から22歳までの4年間は、人生においては二度と訪れません。
その間、早く社会人経験をして収入を得ると同時に、将来稼げるようになるための訓練を積むべきか、あるいは4年間勉学や交友に勤しんで自分のスキルを高める方がよいか、その選択をする際の1つの考え方が機会費用というわけです。
同じ時間を使うのであれば、どうするのが一番利益になるのかを考える、これがフランクリンの言った「タイムイズマネー」の意味なのです。

さらにいえば、お金以上に時間の方がずっと大事です。
なぜなら、お金と違って時間は貯めておくことができないし、増やすこともできないからです。
失っても取り戻せたり、将来に備えて貯めたりすることのできるお金と違い、代替性のない時間というのは、お金より優先させるべきというのはこういう理由からです。