お金は汚いもの?・・

お金の賢い減らし方 大江英樹

なぜ人々は、お金を汚いものだと考えのでしょう。
これには2つの理由があると思います。
まず1つめは、お金は大好きだけど、なかなか手に入らないものだからです。
現在は働いている人の約9割は会社員や公務員などの給与所得者です。
これらの人たちは給料で働いていますから、収入が急激に増えるということはあまりありません。
ですから、たくさんお金を持っている人については、「何か甘い汁を吸っているのではないか」、「ひょっとして何か悪いことをしているのではないか」という概念が心の片隅から拭いきれないのです。
「お金儲けがして何が悪い」と言えば嫌われます。
だから「お金儲けは黙ってこっそりとやるものだ」という空気が世の中に満ちているのです。
表面的には「お金は汚いよね」「まじめに働かないとだめだよね」と言いながら、実はお金儲けには強い関心を持っている人は少なくありません。
でなければ、マネー本がそんなに売れるわけがないのです。

2つ目の理由は、お金の本質について間違った理解をしているということです。