いい人生だったか、悪い人生だったかは最後の5年間で決まる

明日この世を去るとしても今日の花に水をあげなさい 樋野興夫

自分の生涯を1つのモデルとして提供する。
そのことで、「あのとき、あの人はがんばっていた。だから自分ももう少しがんばってみよう」と勇気づけられる。
記憶に残る贈り物ですが、これはいつ始めてもかまいません。
ある人は20代で考える。
ある人は40代で考える。
70歳を過ぎて考え始める人がいたっていい。
なぜなら、人間は自分の寿命に気がつかない生き物だからです。

ガンを患い、再発と転移をくり返して余命宣告を受けている人も5年間、元気に働いている人も5年間、「明日死んでもいい」と覚悟を持って1日1日を過ごすこと。
これまで、どんな生き方をしてきたなんて放っておけばいい。

勝海舟が最期に残した言葉は「これでおしまい!」です。
私たち1人一人に与えられた命がそうであるように、死も私たちの一部です。
どのような最期を迎えるのか。
いい人生だったか、悪い人生だったかは、最後の5年間で決まります。