49歳 男性の投稿
近所の駅の近くのため池へ釣りに行くのが、小学校から帰ってからの日課でした。
その日は、たまたま妹も一緒に行き、思いの外たくさん釣れました。
暗くなりかけてきたのですが、もう少し釣れるかもしれないと釣り糸を垂らしているうちに「汽車で帰ってくる父を駅で待ち、一緒に帰ろう」と妹と話しが決まりました。
駅で待っている私たちを見て父は喜んでくれ、3人で一緒に家に帰ってみると、母が子供が帰ってこないと大騒ぎをし、あちこちを探し回っていたのです。
母は、私たちの姿を見ると、台所に行き泣き崩れてしまいました。
父が「泣くやつがあるか」と言っていましたが、母は泣き止むことはありませんでした。
40年前の、忘れられない思い出です。