私たちは神様にお祈りします。
でも、いくら「合格祈念」をしても、自分が勉強しなければ合格しません。
「祈り」の効き目はないのに、人間はお祈りします。
祈りをするというのは、自分の精神が安定していないからだと仏教者は言います。
私は神社に行くと「お陰様で今日も私は元気です。ありがとうございます。神様もどうかお元気で・・」と話しかけます。
いつも、たくさんの方から「願いごと」をされて、神様も大変ですね、という思いからです。
「思考」や「妄想」は、過去の思い出や将来に対する夢の事であり、今の事ではありません。
本を読みながら「今日の晩御飯、何にしようかな？」などと考えていたら、いつになっても本は読み終わりません。
そういう意味で、考えることは大事なことではないと仏教者はいいます。
仏教者は人生を「1秒」に縮めて考えてみてくださいといいます。
1秒なら、誰でも集中できるでしょう。
この1秒を楽しめれば、一生楽しめるのですよと。
それなのに、誰もが過去と未来に思考を巡らせ、時間を無駄にしているといいます。
人間にある唯一の問題点は、この周り続ける思考にあるのだと諭します。