50代の銀行の支店長さん 2

死ぬときに幸福な人より

「どうして、こんな目に遭わなければいけないのか!」
そんな苦しみの中で、改めて自分の人生を見つめ直し、彼は気づいたのです。
「どんなに高い地位や多くのお金を手に入れても、あの世には持っていけないし、死んでしまったらまったく意味がない」
「人生において本当に大切なのは、家族からの愛情や同僚との友情、仕事相手の信頼など、目に見えないものなんだ」
ということに。

若く健康でバリバリ働いているうちは、人はどうしてもお金や名誉などの分かりやすい幸せ、目に見える幸せ、自分だけの幸せを追いかけてしまいがちです。
しかもお金や名誉などは、簡単に人と比較することができます。
人より多く手に入れられれば優越感を覚えることもできますし、それが働く上でのモチベーションになったり、生きる上でのエネルギーになったりもします。