陽気に考える

脳は松明のようなもので、心は明かりです。
松明に灯がともることにより、心は明るくなります。
さらに脳はテレビの受信機のようなもので、心はテレビに映る画像です。

情報は神経細胞の突起を伝わりますが、末端まで伝わるとその末端から神経伝達物質を放出します。
この神経伝達物質の1つにセロトニンがあります。
セロトニンは、不安を抑える神経を刺激します。
その結果、元気が出て不安がなくなります。
もう一つの神経伝達物質にドーパミンがあります。
ドーパミンは快感を生ずる神経を刺激します。
その結果、私たちは楽しくなり喜びを味わいます。
喫煙者はタバコを吸うとドーパミンが多く出て、その結果気分が良くなります。
しかし喫煙者は、タバコを吸わないとドーパミンが出にくくなっています。
だからタバコを止めるのが大変なのです
麻薬も同様です。

私たちの気分とか感情は神経伝達物質に支配されていますが、この物質もまた私たちの考え方の影響を受けているのです。
贔屓の選手やチームが勝つとご機嫌になります。
子どもが良い学校に入ったり、良い会社に就職が決まったりすると親も喜びます。
これは、セロトニンやドーパミンが増えているためです。
つまり私たちの脳は、私たちの思いにより神経伝達物質の量を変えているのです。

陽気なことを考えていれば物質は増え、陰気なことを考えると物質の量は減ります。
物質が減ると非常に不安になったり、落ち込んだりして、さらにそれが気持ちを不安にするのです。

心は脳の影響を受け、脳は心の影響を受けているのです。