長生き

日本人の死に時より 医師の書

リアル長生きシミュレーション

老眼になったり、禿げたり、白髪になったり、しわが寄ったり、顔にしみができたり、耳が遠くなったり、輿が曲がったり、物忘れがひどくなったり、口がくさいといわれたり、こういうことはほんの序の口です。

尿意や便意を感じる神経がにぶれば、知らないうちに出てしまいます。
つまり、排泄機能にも寿命があるということです。
その寿命と、身体全体の寿命のどちらが先に尽きるか・・・。
身体の寿命が先なら、垂れ流しになる前にめでたく死ねますが、逆なら下の世話をしてもらわなければなりません。

筋力が低下すると起き上がれない、着替えられない、入浴ができない、食事・洗面・歯磨きもできない、寝返りも打てない、ということになります。
さらに進むと、声も出にくい、食事も呑み込めない、息をするのも苦しいということになるのです。

これが、長生きの現実です。