長生きしたいですか?

いつでも死ねる 帯津良一

また死も忌み嫌われるものです。
誰にでも、いつかは訪れるものなのに、一生懸命に見ないようにしている。
だから、いざというときになって慌ててしまうのです。
「長生きしたいですか?」と聞くと、ほとんどの人が「YES」と答えます。
「でも、長生きの中には歳をとることも含まれていて、いろいろなところに不具合が出てきて、不自由なことを背負うことですよ」と言うと、そうではなくて、人の厄介にならずに長生きして、ぽっくりと死にたいと言います。
「そんな都合のいいように物事が運ぶと思いますか」と聞くと、そのために酒をあまり飲まないようにして、たばこもやめて、毎朝散歩をしていますと答えます。
実際はいくら節制しても病気になる人はなるし、不摂生な生き方をして元気に生きている人もいるわけです。

「長生きする人はどこが違うか」という本があります。
いろいろと長生きする方法が書かれているのですが、最後の「長生きする人はどこが違うか?」という結論では、「違う所なんかない!」で締めくくられているのです。

人間長生きするためには節制をしなければならないと思われていますが、70歳を過ぎたら、いつも節制しないで、週に1回は悪食をした方がいいと書かれているのです。
75歳になったら、週に2回は悪食、だんだんと健康的ではない生活を増やしていくのがいいという、中々粋な考えが披露されていました。