遭難

わたしの落書帳から

成功していると思われている人が、自ら殺人的なスケジュールを組むことは珍しくない。
これは、孤独の効用を評価できないためにおこる現象。
勝つことが自尊心を保つ手段になっている。
自分が勝つこともうれしいが、それ以上に競争相手が負けることの方がうれしい。
自分への批判を耳にすると、いつまでもくよくよ考え、悔やんだりする。
相手が約束の時間に遅れてきたり、レストランで注文したものが遅かったりすることに我慢ができない。
運転中に割り込みをされたり、ちょっとしたことで激怒する。

これらは危険なサインだ。
怒りっぽくなっているのは、感情面の欲求が満たされておらず、みんなにこっちを向いてほしいというサインかもしれない。

頂上を目指し、階段を登っていくのが成功だと思ってしまう。
頂上に向かって登り続け、そのまま帰ってこないのを遭難という。