近江商人

織田信長が近江の国(現在の滋賀県)の城下町で楽市楽座令を出して、自由商業を奨励しました。特権的な座や独占販売の禁止、課税免除を通して、新興商工業者が市場で販売が可能になるようにしたものです。

近江商人の家訓として残っているものに「飢饉普請」というのがあるそうです。これは「飢饉になって周りの人が困ったら増改築をしなさい」というものです。

普段は質素倹約に努め、周りが困ったときは蔵の中に貯めておいた富を惜しみなく放出しなさい、というものです。

その結果どういうことが起こるのでしょうか。
何か起こったときには「この商店が助けてくれるから、この店に富を蓄えておいてもらいたい」と思うようになり、みんながこのお店に買い物に行くようになった、ということです。