辛いことが人間の暖かさを教えてくれる

相田みつをさんの詩から

つまずいたり、ころんだりしたおかげで
物事を深く考えるようになりました
あやまちや失敗をくり返したおかげで
少しずつだが
人のやることを暖かい目で
見られるようになりました

何回も追いつめられたおかげで
人間としての自分の弱さと、だらしなさを
いやというほど知りました
だまされたり、裏切られたりしたおかげで
馬鹿正直で親切な人間の
暖かさも知りました

他人の目には一見マイナスやトラブルや逆境に見えることも、本人は、どうにもならないギリギリの立場に追い込まれなければ気がつきません。
人間はあえて、逆境に追い込まれるようにできているのかもしれません。

人生を大切なものとして生ききってほしいから、どうにもならない立場に追い込まれて、目から鱗が落ちるような気づきを与えてもらっているのかもしれません。