オーストリアの精神学者のフロイトは、ノイローゼは運動すれば治ると言っています。
身体を動かすことにより、脳の運動野という部分が体に命令を出します。
さらに動いた部分からの感覚が、体性感覚野に送られます。
脳は活動した部位の血流を増やし、栄養を増加させます。
悩んでばかりいると、悩みの司令塔が常に活動してしまいます。
すると暗い考え、嫌な思いが常に頭から離れず、増々陰気になっていきます。
運動により脳の活動を、悩みと関係のない方向に向けてやると、そちらの神経活動が盛んになり、悩みの活動が弱ります。
身体を動かしながら、陰気なことを考えるのは難しいのです。
脳の活動は、よく使う神経の繋がりは強化し、使わない神経の繋がりを弱めます。
使わない神経のシナプスは次第に結合を弱め、ついには離れていきます。
その残骸は、食細胞で食べられてしまうこともあるそうです。