足るを知る

幸せになる道はあります。
欲しいものではなく、今持っているものに目を向けるのです。
あの人が、こんなじゃなかったらと考える代わりに、その人の良い所に目を向けてみるのです。
仕事がうまくいかないと考える代わりに、仕事があってよかったという視点に目を向けるのです。
旅行に行きたいと考える代わりに、自宅の近くで楽しめるものに目を向けてみます。

地球の年齢を基本にした場合、100年は一瞬です。
しかし、確実にいえることは、100年後に私たちはこの地球には存在していません。
失業した、破産した、いじわるされた、振られた、けんかした、こんなことが100年後には何の意味もありません。
その時は、1つ1つの事件が人生を左右するような大事件のように思いますが、そんなことで人類の歴史は変わりません。

真の幸せは、すべての問題が消えたときに訪れるのではなく、問題を気づきと忍耐を学ぶものとして捉えたときにやってきます。
内面の平和は、「苦痛と快楽」「成功と失敗」「喜びと悲しみ」「誕生と死」といった、人生の避けがたい矛盾を理解し、受け入れることで得られます。
何の苦労もない人生は、成長する機会もありません。

自分にとって、最も意味のある業績とは、自分の内側から出てくるものです。
「足るを知る」というのは、幸福はモノによって得られるものではないと気づくことです。