責任を引き受ける

33代アメリカ大統領のトルーマンは、机の上に「責任は引き受けた」という言葉を飾っていました。
トルーマンは、直面する問題や論争の責任を他の誰かに転嫁することを拒絶したのです。
以前の大統領は、何か問題が起きると議会や経済や過去の大統領などを非難し、責任から逃れようとしました。
トルーマンは、誰かを非難しても問題の解決にならないことが分かっていたのです。

責任を引き受けるとは、「自分がある選択を続け、その選択から現在の結果が生まれている」ことを認めることです。
日常生活の中で一例を挙げてみますと、例えば急いでいるときに渋滞に巻き込まれてしまったとしましょう。
「なんて運が悪いんだろう!」「事故でもあったのだろうか?」「それとも慢性の渋滞なのだろうか?!」と怒ったしてもイライラするだけで何も解決しません。
ここで「責任を引き受ける」という発想をしてみます。
「まず渋滞は自分の選択した結果だ!」「もう少し余裕をもって、前もって道路情報を確認し、別の道を選択していれば渋滞に巻き込まれることはなかったのだ・・」と考えた後、「これからは気をつけよう、今日はいい勉強になった!」と思えれば、気分はすぐに晴れてきます。

そうです。「責任を引き受ける」とは、1つの考え方にすぎません。
それが正しいか否かは別にして、「責任は引き受けた」と考えることができれば、はるかに好ましい結果をもたらすことは事実です。