負の連鎖を断ち切る

祖父母から親、親から子へと、八つ当たりの連鎖が、一番弱い子どもの上に集中していることがあります。
子どもは大して悪くないのに、単に祖父母の機嫌が悪かったから、父母が機嫌が悪かったから、という理由で当たられるのです。
当事者の子供は、当たる場所がないので弟妹に当たったり、ペットを苛めたり、ぬいぐるみに八つ当たりしたり、果ては自傷行為をして自分に当たってしまいます。
そして大人になったら今度は、自分の子供に、自分が幼い時に親から受けた八つ当たりをしてしまうです。

もうそろそろ、この負の連鎖を止めてもいいのではないでしょうか。
不当なことをされたら「それは不当だ、私は納得できません」と返します。
上司から八つ当たりされたら、「これはいくら何でもおかしいです。私はこの点では悪くありません」と返します。
妻(夫)から、いわれのないことでなじられたら「その言い方は間違っている」と、きちんと返します。
友達から「くさい」と言われたら、「私はくさくない、あなたは間違っている」と、はっきり言います。

勇気はいりますが、それによって弱い者へ、あるいは次の世代に、怒り・八つ当たりを持ち越さなくて済むのです。
そして、自分が受けてうれしかったものだけを、次の人にバトンタッチしていくのです。