人を傷つけ、傷つけられても、時間は元には戻りません。
だからといって、自分が過去にやられた、又はやってしまった行為から解放されることがなければ、たった１つの失敗にいつまでも縛られたままになります。
人間は、必ずという位、過ちを犯してしまう可能性を秘めています。
だからこそ、人間の活動には救済策があるのです。
それが「許し」です。
たとえば自分が誰かに傷つけられた場合「相手を許さないことで相手を罰している」と考えてしまうと、実際に傷ついているのは相手ではなく、自分自身なのです。
なぜ「許す」のかといえば、「自分を過去から自由にするため」です。
「許す」ことで、この瞬間から、より生き生きと生きられるようになるからです。
「許す」ということは、ひどい目に遭わせたり、殺したり、傷つけた人々に責任がないということではありません。
「許す」ということは、正しさより「幸せ」を選ぶことであり、心の安らぎを目指すことです。
恨み続けたり、怒りにしがみついていると自分が苦しいだけ、と気づくことです。
「許し」は、許す者と許される者をきっと自由にします。