親心

投稿より 35歳女性

16歳のころ、ほとんど家に帰らず、不良仲間と刹那的な快楽を求めて遊んでいました。
父親とは、いつもケンカばかりで家出を繰り返していました。
そんなある時、たまり場の喫茶店に行くとそこのママが「好きなものを食べていいよ」と言いました。
なぜかと尋ねると「さっき、ご両親が来られて『娘に好きなものを食べさせてください・・』と、お金を置いていったよ」と言うのです。
両親は、繁華街を私を探すために一日中歩き回ったといいます。
その気持ちに触れた途端、私は喫茶店の外に飛び出し大泣きしてしまいました。

その後、父が病で倒れたと聞き、「私は、もうこんな生活やめよう!」と決心しました。
そこから、すべて一からやり直しました。
私が他の仲間から早く立ち直れたのは、両親が私を見捨てないでいてくれたからだと、心から感謝しています。