親切は気分をよくします

怒りはストレスを生み、一方で親切はいい気分を生みます。
親切とは、やさしく、心が広く、思いやりがあることです。

カルフォルニア大学の心理学の教授が次のような研究をしました。
ボランティアの参加者に、1週間に5つの親切を6週間続けて行ってもらうグループと、親切な行為を意図的にしない人々のグループとを比較してみました。
その結果、親切を行った人々は幸せな気分になったことが分かり「最も幸福感が高まった」のは、同じ日に5つの親切をした場合であることも分かりました。

もう1つの研究では、500人が4つのグループに分けられました。
1つは、親切の対象を他人に限定したグループ。
2つめは、対象を世間(たとえばゴミ拾いなど)にしたグループ。
3つめは、自分に親切にした(自分にご褒美を与えるなど)グループ。
4つめは、親切な行為は一切しないグループです。
6週間後「他人と世間に親切にしたグループ」の人たちは、幸福度が高まりました。
意外ですが「自分に親切にした人たち」の幸福度に変化はありませんでした。

どうして、他人と世間に親切にしたグループの人たちの幸福度が上がったのでしょうか。
「自分の時間をボランティア活動に充てた」「困っている人に寄付をした」「相手の意見をじっくり聞けた」といった行為が自分の生活により満足し、より幸せだと認識できたと答えています。
意識が自分に向いている人たちと比べても、幸福度は顕著に高かったようです。