親切にされたらそれを人に伝えましょう

お医者さんの卵だった若者がハイキングをしていたとき、とある農家のベルを鳴らし「水を1杯いただけませんか?」と頼みました。
応対してくれたその家の若い女性は、水ではなく「お疲れでしょうから」と言って、冷たい牛乳を出してくれました。
それから十数年が経ち、その若者は一流の医者になっていました。
ある日、自分が勤務する病院で、昔牛乳をご馳走してくれた女性が入院しているのに気がつきました。
いよいよ彼女が退院するときが来て、彼女には高額の医療費を払えそうにないことを知ると、彼は彼女への請求書を手に入れ、大きく手書きで「牛乳一杯により全額支払い済み」と書き込み、自ら支払いを済ませました。

親切には間違いなく波及効果があります。
自分が目にしたり、受け取ったりした親切については人に話しましょう。
親切な行動を目にしたり、知ったりすることで、心の高揚を感じる人が増えれば増えるほど、親切のさざ波は遠くに広がっていくのですから。