見返りを求めず尽くすこと

わたしの落書帳から

子どものころ、大人たちに「何かお手伝いすることなあい・・」と聞いて回った記憶がある。
別に、見返りを求めているのではなく、大人の手伝いをすることで自分が大人の仲間入りができるのではと思ったからだ。
そうやってお手伝いをすると、大人から1,000円とか2,000円のお小遣いをもらえた。
この金額は、親からたまにもらうお小遣い10円の数百倍の金額だった。
「もし、このお手伝いをしたらいくらくれるの?」と最初に聞いたとしたら、せいぜい50円の仕事だったかもしれない。

子供たちが大勢いて、1個のお菓子を分け合うとする。
そこで、自分が1番小さなお菓子を選んだり、自分のお菓子を小さな子にあげたりしていると不思議なことが起こる。
後でこっそり大人が、自分だけに新しいお菓子を買ってきてくれるんだ。
「〇〇ちゃん、偉かったね・・」と言って。