苦しみを抱えながら穏やかに生きるには

今日が人生最後の日だと思って生きなさい 小澤竹俊

私は、こうした苦しみを無理に解決する必要はないと思っています。
まずは「自分が解決できない苦しみを抱えている」という事実を認め、受け入れてみましょう。
その上で、「苦しみを抱えながら穏やかに生きるにはどうすればいいか・・」を考えたとき、きっと自分にとって大切な存在、支えになってくれる存在に気づくことができるはずです。

これは、「最期のときが近づいている」という究極の苦しみに直面する中で、穏やかさを手に入れた数多くの患者さんを見てきた私の実感です。
苦しみをいかに解決するか、乗り越えるか、ではなく、苦しみから何を学ぶか、それこそが人生において、最も重要なことなのではないかと私は思います。