良い側面から見るように

いい言葉がいい人生をつくる 斎藤茂太

朝一番に遭遇したことは絶対ポジティブに捉えるようにしよう。
スケジュールが一杯の日なら、「これだけ自分を待っていてくださる方がいる。ありがたいことだ」と考えるのである。
自分の性格を捉えるときも、この方法を応用してみよう。
たとえば、自分で欠点だと思う点を書き出し、こんなふうに分析してみるのだ。
行動がのろい、でもこれは、のんびりペースだともいえる。
ちょっとあわて者の傾向がある、それは決断力があるからなのかもしれない。
おせっかい、これは思いやりがあり、よく人の面倒を見るからだ。
自分の個性に、できるだけ良い側面からスポットライトを当ててみるのだ。

欠点だと思っていることは、単にその人の特性なのだ。
良い方向にもっていけば長所になり、人生を良い方向に導く。
長所だと思っている点は、さらにその特性を大きく発揮するように持っていけば、人生を強くけん引してくれる。