般若心経4

もしあなたが「自分の心」というものを、自分で「制御」できると思っているのなら、是非挑戦してみてください。
目を閉じて、気持ちを落ち着けて、自分自身に語りかけてください。
「今から瞑想するから何も考えないでじっとしていてね・・」と。
最初のうちは自分が大きく深呼吸するのを見つめていますが、数十秒もすると「脳の中の私」が自分勝手におしゃべりを始めるのに気がつきます。
おしゃべりの内容は「私の意志」とは無関係に、テレビのチャンネルを変えるように取り留めもなく変わっていきます。
さあ、あなたはこの「心のおしゃべり」を自分の意志で止めてみてください。
このおしゃべり(心の動き)を止めることができれば、そこが最高のやすらぎの場になると、お釈迦様はいっています。

「無色無受想行識ムシキジュソウギョウシキ」とは、色(形あるもの)や「受想行識」(知覚・認識など)などの「心」というものは無いですよ、ということになります。
「無眼耳鼻舌身意ムゲンニビゼツシンイ」とは、知覚、認識の根本である「眼耳鼻舌身意」もありません、ということです。
「無色声香味蝕法ムシキショウコウミソクホウ」とは、読んで字のごとく「声香味蝕」もありませんよ、となります。