自意識

若いうちは自意識が過剰なくらい働いて、そのために葛藤することがあります。
歳を取ることのよさは自意識から自由になっていくことです。

自意識が過剰になるのは、他者との関係が自分本位になるからです。
それが「自分さえよければいい」という自己中心的な考えを生み、ある時は「なんで自分ばかり不幸な目に合うのか」と被害妄想に陥ることさえあります。

 歳を重ねていくと、他者との関係を割と客観的に見られるようになり、「他人も自分と同じ大切な人間」という認識が芽生えてきます。
この感情が自意識過剰を自然に収めてくれるのです。

自分のことが分かってきて付き合う相手のことも分かってくると、自分をよく見せようというよりも自然体で振舞う方が楽になります。
自然に振舞うことがウソでなくなるので、相手もリラックスして付き合いやすくなり、自然と良い関係が築けるようになります。