自律神経を鍛える

自律神経には交感神経と副交感神経があり、血管や臓器に張り巡らされています。
交感神経は全身の活動力を高める働きがあり、副交感神経は心臓の働きを抑制し消化器の働きを促進します。
交感神経と副交感神経は交互に拮抗して、お互いに張り合っています。

 自律神経はまず、交感神経が先に反応してアドレナリンを分泌させます。
アドレナリンは心臓の働きを強めて血圧をあげ、気管を拡張させるなど交感神経の刺激剤です。
次に副交感神経が優位になり、エンドルフィンというホルモンを分泌します。
エンドルフィンはモルヒネと同じ鎮痛作用があり、これが脳を「気持ちいい」という状態にさせ、脈拍が落ち着いてきます。

通常は交感神経の働きに副交感神経がついてきます。
ところがリラックスできる時間がなかったり、休憩を入れないでいると交感神経過多になり何の意欲も沸かず、快感も味わえない無気力状態に陥っていきます。

交感神経ばかりを優位にして自分を奮い立たせ、目標を達成しても副交感神経を意識できないと「爽快感」を味わえません。
ここで大切なことは、ちょっと立ち止まってみることなのです。
目標を細かく設定して、その都度「やったー!」と達成感を味わうようにしてみしょう。

 自律神経を鍛えず交感神経過多でバリバリ仕事をしていると、血管を縮めて心筋梗塞になりやすくなります。
若くして突然死する人は、交感神経過多の人に多いのです。

過食やタバコは交感神経を刺激します。
すると副交感神経も少しだけついてくるので、気持ちいいという感覚を覚えます。
しかし過食やニコチンの作用は非常に短いので、過食やタバコを繰り返すことになり、結果的に過食やニコチン中毒になってしまいます。

大事なことは、交感神経と副交感神経のバランスを取る生活を心がけることで、「頑張りすぎたな・・」と感じたら勇気を出して休むようにしてください。