自分の中の幸せを探そう

がばいばあちゃんの口癖 島田洋七

ばあちゃんは、本当に明るかったですね。
何があっても、ケラケラ笑って済ませてしまいます。
「苦労なんて、どんな字かも知らん。幸せという字は知っているけどな・・」
42歳の若さでじいちゃん(夫)を亡くし、そこから必死に働いて、女手一つで7人の子どもを立派に育て上げたばあちゃんです。
朝4時起きで、佐賀大学とその付属小・中学校の掃除をしながら、長男は大学まで出させたんです。

「苦労、苦労って言っているような奴とは付き合いたくもない。これが普通や。自分だけが何か背負ったように苦労、苦労って世間は言うけど、私は字も知らんばい。だけど、幸せという字はいっぱい知ってる」そんなふうに言っていました。
人は良く、どれだけ自分が苦労したかということを訴えたくなるものです。
しかし、そんな風につらいつらいと思って生きてきても、何かがよくなるわけではありません。
いくら同情を集めようとしても、憐れまれようとしても、幸せになれるわけではないんです。

それよりか、「自分がどれだけ幸せか」それを探して生きていったほうがずっと楽しくなれます。