自分と向き合うと

これからは65歳定年が定着したとして、それから平均して男性は15年、女性は21年も老後の生活が待っています。
定年後に仕事がある人はある意味幸せだと思いますが、定年後に何をして過ごそうか、途方にくれる人が多いのが実情のようです。

人生も50歳を過ぎれば、仕事では成果も見えるようになってくる頃ですし、子育てもそろそろ一段落する頃かもしれません。
そうした時期に自分をもう一度見つめ直しておかないと「定年後」や「人生の折り返し」を過ぎたころから苦しむことになりかねません。

一日15分でもいいので「自分だけの時間」を創り、自分と向き合うようにします。
心を静めて瞑想し、浮かんだ想いを「言葉」にして残していきます。
それを毎日「継続」できれば言うことはありません。
なぜなら、人間誰しも壁にぶつかるときが来ます。そのとき、自分が残した「言葉」に救われるからです。
なぜ救われるかというと、自分の残した「言葉」の中に「深層心理」が隠されているからです。

学生時代はそうでもありませんが、社会人になると人間関係に「打算」が働くようになります。
自分に何か「役に立ちそうな人間関係」を求めるようになるからです。
こうした人間関係に慣れてくると晩年になったとき、どうも具合が悪いことに気づきます。
晩年には利害関係は不要だからです。

 これまでの役に立つかどうかという判断基準をやめて、「楽しめるかどうか」という判断基準に変えていくと気持ちが楽になります。
この「面白がってみる」という境地こそが、後半生をいききと輝かせるヒントになるようです。