自分とは

今の自分ではなく、憧れの自分になれれば、幸せに生きられる。
だから、自分を憧れる自分に変えていかなければならない、と考えてしまいます。
でも人間とは、自分自身の「記憶」と他人からの「承認」によって、設定されている作り物のようなものですから、「自分」とはいったい何者なのか?すら、はっきり分かりません。
そういう意味で、憧れの自分に変身するのは難しいのです。

「本当の自分」と「ありのままの自分」、そして「なりたい自分」になるために、自分の記憶と他人の承認の中をさまよいながら、自分はこのままでいいのだろうか?と悩み続けるのです。
もし、これに違和感を覚えるのなら、無理やりその生き方に合わせることは、新たな苦しみを生むことになります。

楽しく生きている人は、「よかったね」と思えばいいのです。
理想の自分探しに情熱を傾けられる人は、それで何の問題はありません。
でも、そうできない人たちは「人生、棒に振ってもいいか・・」くらいの気持ちでいれば、楽に生きられるのではないでしょうか。