脳細胞を活性化

今まで私たちは、勝つための訓練しかやってきませんでした。
普段私たちが使っている脳細胞は、15%程度だといわれています。
では、普段使っていない残りの85%の脳細胞を活用するには、どうしたらいいのでしょうか。

遊びで「後出しジャンケン」というものがあります。
相手が「グー」を出したら、一瞬遅れて「パー」を出すわけです。
では反対に、「後出しジャンケン」で負けるようにしてみます。
相手が「グー」を出したら、一瞬遅れて「チョキ」を出してわざと負けるのです。
でもこれが、なかなかうまくいきません。
いつも、勝つ訓練しかしていないからです。

「絶対に勝つぞ」
「絶対にうまくやるぞ」
と思っている時は、15%の力しか発揮できません。
「負けてもいいや」
「失敗してもいいや。契約は取れなくても、今日、自分のために時間を割いててくれたことに感謝しよう」
と思っていれば、緊張はしませんし、普段使っていない脳細胞が目覚めるのだそうです。
脳科学者は、人生から「勝ち負け」「成功」というものを、取り去ってしまった方がいいといいます。

話は変わりますが、働きアリの中には2割の「全く働かないアリ」がいるそうです。
この「全く働かないアリ」を排除すると、働きアリの能率が下がるのだそうです。
「全く働かないアリ」は、ただ自分の体や隣のアリを舐めているだけだそうです。
理由は分かりませんが、「全く働かないアリ」がいる方が、仕事の能率が高いということです。
ということは、「全く働かないアリ」にも存在意義があるということです。