聞き分けのいい子

自立につまづいている人を観察しますと、幼少期に十分な甘えを経験できなかった人が多いようです。
「手のかからない子」だった、「聞き分けの良い子」だった、「駄々をこねたりすねたりしなかった」、という表現はすべて「甘えが不足する状態」だったということになります。
親にとってはいい子だったかもしれませんが、子供にとっては「甘えられない環境だった」ということになります。

自立に躓いた人が、立ち直るときに何が必要かといいますと「安心感」です。
「安心感」は、安全な場所で依存することで養われます。
ゆえに、彼らは家に引きこもるのです。
子供の心を育てる上で大切なことは、子供のペースで「依存」したり、「自立」したり、「反抗」したりということを認めてあげることです。
親も忙しいですし、自分のことで頭が一杯かもしれませんが、この時期の子育てに失敗すると、将来、より大きなリスクを負うことになるかもしれません。