聖書から

「今泣いている人々は幸いである。やがて、あなた方は笑うようになるから」
「悔い改める一人の罪人については、悔い改める必要のない99人の正しい人々よりも大きな喜びがある」
この言葉は、新約聖書の中に出てくる言葉です。

新約聖書は2,000年前に書かれた世界最大のロングセラーですが、ユーモラスに富んだ文章も数々あります。
「あなたは兄弟の目にある「おが屑」は見えるのに、なぜ自分の目の中の丸太に気づかないのか」
「財産のある者が神の国に入るのは、なんと難しいことか。金持ちが神の国に入るよりも、ラクダが針の穴を通る方がまだ易しい」
これは財産に執着するあまり、どうしてもイエスの招きに応じることができなかった男を哀れんだ言葉です。

ノヴァーリスはドイツのロマン主義の詩人です。
彼は22歳の時に13歳の女性と婚約したのですが、彼女は2年後の15歳の若さで亡くなってしまいました。
「生は死の始まりであり、生きることは死ぬためなのである。死は終結であると同時に開始であり、別離であると同時に近しい結びつきである」という言葉は、彼の死別体験が核になっています。

 ノヴァーリスは彼女の墓参りに行くたびに、彼女の存在の近さをしみじみと感じたそうです。