絶対に幸せにする 幸せになる

「子供が胎内で死んでしまっている」と、医師に言われました。

別の病院に行きました。ただただ生きてくれていることを願って・・・。
そして出産。しかし子供には障害が・・・。
「この子を育てることは子供自身も、家族も皆不幸になること。それでもこの子を生かしますか? それともあきらめますか?」と」医師は言います。
「絶対に幸せにする、幸せになる」との思いで、3歳まで育てました。

障害のためよく嘔吐します。
抱いているときも私をめがけて吐きました。
日に何度も服を着替え、一日中洗濯機を回さなければならないほどに。
手術は3歳までに16回以上。
途中で数えることもやめてしまうぐらい、心配で心配で、それでもその度に勝ち、笑ってくれる子供との生活は幸せ以外の何物でもありませんでした。

今は遠い遠い、遠い所に行ってしまいました。
母として生きた私と、その私を母として見てきた私の母。
もしかすると私以上に母は辛かったかもしれません。
亡くなった子供のところに行きたい気持ちもありましたが、母の気持ちを思うとそれはできませんでした。
自分が親として子供のために何でもできたのは、子供が笑ってくれたから。
笑顔を見たくて、笑顔に救われて。
だから今、自分の親への感謝は「笑う私の顔」と思っています。